文教地区における子供のためのコンサートプロジェクト～おんがくのもり～　とは

音の文化振興会は、「音楽文化の地産地消」を目指して2009年5月に設立。まだまだ小さなNPOですが、地域のコミュニティや公共の場所と提携して、音楽の提供、交流を図ることはできないか？と考えました。しかもそれを“点”としてではなく、ひとつのエリア（面）で年間通してできないだろうか？それを、地域が未来ある子供へ『文化的なプレゼントをする』協働プロジェクトにできないだろうか？と。

そこで、県立文学館、市民図書館、高知こどもの図書館、高知聖パウロ教会のご協力を得て、26年度の1年を通して子どもたちが、生の様々な音楽を気軽に聴ける機会を提供する「文教地区における子供のためのコンサートプロジェクト～おんがくのもり～」を企画しました。

県立文学館の前にある「藤並の森」にて、昨年5月と11月に「木洩れ日コンサート」と題し、文学館の企画展に合わせて演奏会を実施。緑の中、風の音、鳥の声と共に聴く音楽は大変心地良いものでした。

市民図書館の中庭でのコンサートをみなさんご存知でしょうか？響きのとっても素敵な空間です。

高知こどもの図書館では、定期的に楽しい「本とともだちコンサート」を開催しています。当会も昨年より協力させていただいています。

この文教地区に古くからある高知聖パウロ教会でも、当会主催の「音の文化カフェ」や復興支援チャリティー・コンサートなどおこなってきました。歴史的に、教会は音楽や芸術のパトロンであり、学問・教育の機関であり、公共・福祉の担い手でもある場所です。司祭の與賀田光嗣さんは、こう語られました。「宗教法人はＮＰＯ法人と同じく非営利団体であり、共に手を携えて社会公益に寄与できるのは、嬉しいことです。文教地区には、いろんな人が集まります。交わりとは様々なものを伝えます。その楽しい交わりの輪が広がることは素敵なこと。受けるよりは与える方が幸いであり、喜びとは貰うのではなく人と一緒に分かち合う事に意味がある。それが行われるようなことにこちらもお手伝いができたらいいなと思います。」

感受性の豊かな時に、音楽との素敵な出会いを体験して欲しい。そのためにも無料または格安で、朝やお昼の時間帯も開催します。また読書と一緒に音楽を楽しんでいただく時間の提供など、このプロジェクトはまさに“もり”沢山の内容で、高知の明日を担う子供たちに向けて発信します！もちろん大人の方も大歓迎です。

今は種まきの段階ですが、将来、この文化的なエリアが「音楽の森」となり、皆様の憩いの場となることを夢見て。

■開催日時、場所、入場料

開催日　2014年5月～2015年3月

会　場　高知県立文学館、高知市民図書館、NPO法人高知こどもの図書館、高知聖パウロ教会会館

入場料　無料(高知こどもの図書館の「本とともだちコンサート」のみ、中学生まで100円、一般500円)

■演奏会の内容　（♥市民図書館　♠　県立文学館藤並の森　♦こどもの図書館　♣ 高知聖パウロ教会）

♥5/10(土）9:00～9:30

市民図書館朝のライブラリーコンサート　

バロックコンサート　フルート安藤千織　バイオリン川村陽華　チェンバロ北村真実コントラバス北村希代

♠5/31(土)14:00～15:00　

文学館藤並の森・木洩れ日コンサート/今井田歌さんの三味線と唄